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第6章 再愛

敢えてそうしない、出来なかったのは‥‥
あなたを本気で愛した私を汚したくなかったから。

もうね、厭な女になるのも疲れたの。

あなたが私を避け始めたのに気づいた。

覇気のないメールが物語る。


私に対する、思いの無くなってしまったメール。

『今日は仕事疲れたよ』

『忙しくなるから、メール返せない日もあるよ』

『あぁ、今日も疲れた。
仕事、嫌いだ』

読んでいて、私の方が重くなった。

別れを言わないのは、優しさじゃないわ。
義理でメールをするくらいなら、いらない。
私から別れを切り出して欲しいと伝わってくるメール。


そんなメールならいらない。

それがあなたの優しさなら、勘違いしないで！

狡さと優しさはを履き違えないで！

バカにしないで！

私は生きる為に、必死で、仕事も疲れる事もしてきたわ。
嫌な事でも、あなたが居たから乗り越えてきた。
あなたが私の支えだったからよ。

そんな腑抜けたあなたを見たくない。


仕事が嫌いで、今の部署も嫌々居るのは知っている。
情熱を注げなくなる程、辛いのも‥
家で愚痴を吐けなくて、居場所を求めたあなたが、求めたのが、私だったんでしょ？

私は‥あなたを好きで、離れられないでいるのに、あなたは、私をもう、いらないとはっきり言わない。

そんな心の裏返し、いらない。

私があなたを嫌いになる様に仕向けているのが、見え見えよ！

何処まで、あなたは狡いの？
それが、優しさだと言えるの？

あなたの弱さは、私の心を粉々にしていく。

本当に辛かったわ。

心が死んじゃうくらいね。