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第6章 再愛

区民センターに飾られた絵手紙や絵画は、それを趣味にしている人達が好きな様に描いてる様で、どの作品も趣きがあり、個性的で、心がほっこりする様な作品ばかりだった。

縁側で昼寝をしている猫。
生まれたばかりの赤ちゃんをあやす母親の姿。
四季折々の風景や食べ物。

作者の人柄を現す様な一言も素敵だ。
すっかり魅せられてしまった。

中でも、一心（いっしん）さんの作品は、ずっと見ていたくなる様な魅力的な作品だった。

特に四季を現す絵と一言が心に沁みるものがあった。

春は桜の樹が描かれている。
ピンクの花びらの絨毯に包まれて、美しいあなたを見上げる。

夏は線香花火。
静かで健気なあなたは情熱色のまま最期まで輝く。

秋には秋刀魚。
あなたに会いたかった。美味しい秋ですね。

冬にはサンタクロース。
信じてますよ。子供の頃から。プレゼントは心の中に。


立ち止まって見入ってしまう程、心が温かくなる様な幸せな気持ちになった。