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再愛
第6章 再愛
「情緒のある絵ですよね」
私の隣に、私より少し年上の女性が立ち、話し掛けてきた。
「あっ、はい」
「絵はお好き?」
「えぇ」
「あなたにも描けるわよ。
絵が好きなら、あなた自身の四季が描ける様になる」
宮沢佳奈恵さんとの出会いだった。
すっかり絵手紙に魅せられて、佳奈恵さんとの出会いがきっかけに、私も絵手紙教室に通う様になった。
絵手紙教室の帰り道、佳奈恵さんとお茶をした時、彼女も絵手紙との出会いのきっかけを話してくれた。
佳奈恵さんは、三年前にご主人が趣味の登山に出掛けたまま、雪崩に巻き込まれ、帰らぬ人になり、何もする気にならなかった時、近所の回覧板で回ってきた会報で絵手紙を知り、教室に通う様になった。
ご主人の好きだった山の景色や植物を描く事により、元気を取り戻していったらしい。
「最初、夏海ちゃんを見た時、主人を亡くした頃の自分と同じに見えたの。
寂しそうな後ろ姿で、小さく見えて。
一心君の絵をずっと眺めていて。
つい声を掛けてしまったわ」
「佳奈恵さんには感謝してるんです。
素敵な世界へのお誘い。
離婚してから、ポッカリ心に穴が開いてしまって、何に対しても無気力だったけど、やっと没頭出来る趣味が出来ました」
「そう、良かったわ。
これも何かの縁かもね」
佳奈恵さんは笑う。
私も笑う。
「すいません。
少し遅くなりました。
仕事の電話が入ってきて‥ 」
「あら、大丈夫なの?」
「はい、打ち合わせは明日にして貰いました」
一心さんが少し遅れてやって来て、私の隣に座り、コーヒーを注文した。
私の隣に、私より少し年上の女性が立ち、話し掛けてきた。
「あっ、はい」
「絵はお好き?」
「えぇ」
「あなたにも描けるわよ。
絵が好きなら、あなた自身の四季が描ける様になる」
宮沢佳奈恵さんとの出会いだった。
すっかり絵手紙に魅せられて、佳奈恵さんとの出会いがきっかけに、私も絵手紙教室に通う様になった。
絵手紙教室の帰り道、佳奈恵さんとお茶をした時、彼女も絵手紙との出会いのきっかけを話してくれた。
佳奈恵さんは、三年前にご主人が趣味の登山に出掛けたまま、雪崩に巻き込まれ、帰らぬ人になり、何もする気にならなかった時、近所の回覧板で回ってきた会報で絵手紙を知り、教室に通う様になった。
ご主人の好きだった山の景色や植物を描く事により、元気を取り戻していったらしい。
「最初、夏海ちゃんを見た時、主人を亡くした頃の自分と同じに見えたの。
寂しそうな後ろ姿で、小さく見えて。
一心君の絵をずっと眺めていて。
つい声を掛けてしまったわ」
「佳奈恵さんには感謝してるんです。
素敵な世界へのお誘い。
離婚してから、ポッカリ心に穴が開いてしまって、何に対しても無気力だったけど、やっと没頭出来る趣味が出来ました」
「そう、良かったわ。
これも何かの縁かもね」
佳奈恵さんは笑う。
私も笑う。
「すいません。
少し遅くなりました。
仕事の電話が入ってきて‥ 」
「あら、大丈夫なの?」
「はい、打ち合わせは明日にして貰いました」
一心さんが少し遅れてやって来て、私の隣に座り、コーヒーを注文した。