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再愛
第6章 再愛
「趣味仲間と話していると、楽し過ぎて時間がアッと言う間ね。
私、これから映画を観てくるわ。
後は、お若いお二人で」
佳奈恵さんがコーヒー代を置いて席を立とうとした。
「映画ですか?」
「そうそう。
私のもう一つの趣味なのよ。
毎月、月初めは映画ファン感謝デーだから、半額で観れるのよ。
だから、この日とレディースデーは、観たいものがあると我慢しないで観るの。
主人と共通の趣味だったのよ。
毎月1日に、観たいものがお互いにあるとデートしていたのよ。
私達、子供に恵まれなかったから、そういう趣味を通して楽しんでいたのよね。
さすがに登山は、歳と共に私が断念しちゃつたけどね。
こうして主人が生きていた時にしてきた想い出を辿るとね、懐かしくて、少し幸せな気持ちになるのよ。
観た後に、主人に話してあげるの。
今日は、こんなお話に出会いましたよって」
佳奈恵さんは、亡くなってからもご主人を凄く愛している。
切ないけど、ちょつぴり羨ましい。
「いってらっしゃい」
私と一心さんが見送ると、佳奈恵さんは笑顔になる。
「今日は、洋画のサスペンスものだから、字幕追って寝ない様にしないと。
ワクワクドキドキは大事よね」
そう言いながら席を立ち、笑顔の佳奈恵さん。
歳を重ねても、愛された女性の笑顔はチャーミングだ。
幸せな笑顔を知っている人。
私、これから映画を観てくるわ。
後は、お若いお二人で」
佳奈恵さんがコーヒー代を置いて席を立とうとした。
「映画ですか?」
「そうそう。
私のもう一つの趣味なのよ。
毎月、月初めは映画ファン感謝デーだから、半額で観れるのよ。
だから、この日とレディースデーは、観たいものがあると我慢しないで観るの。
主人と共通の趣味だったのよ。
毎月1日に、観たいものがお互いにあるとデートしていたのよ。
私達、子供に恵まれなかったから、そういう趣味を通して楽しんでいたのよね。
さすがに登山は、歳と共に私が断念しちゃつたけどね。
こうして主人が生きていた時にしてきた想い出を辿るとね、懐かしくて、少し幸せな気持ちになるのよ。
観た後に、主人に話してあげるの。
今日は、こんなお話に出会いましたよって」
佳奈恵さんは、亡くなってからもご主人を凄く愛している。
切ないけど、ちょつぴり羨ましい。
「いってらっしゃい」
私と一心さんが見送ると、佳奈恵さんは笑顔になる。
「今日は、洋画のサスペンスものだから、字幕追って寝ない様にしないと。
ワクワクドキドキは大事よね」
そう言いながら席を立ち、笑顔の佳奈恵さん。
歳を重ねても、愛された女性の笑顔はチャーミングだ。
幸せな笑顔を知っている人。