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再愛
第6章 再愛
夫より、一足先にリビングに向かう。
リビングのカーテンを開けると、眩しい日差しが入り込む。

『今日も、暑くなりそう…
私は、こんな夏の日の朝に生まれたんだ』

キッチンに入り、冷蔵庫を開けて、グラスに氷を入れてアイスコーヒーを注ぐ。

テーブルの上に置くと、そのタイミングで夫が顔を出す。

娘の美樹も眠そうな顔をしながら起きてきた。

家族が揃い、
「おはよう」の挨拶を交わす。

「ママ、誕生日おめでとう」

「有難う。美樹。
今日も暑くなりそうだね」

「マジ、勘弁。
日焼けしちゃうよー」

「好きで選んだ部活でしょ」

「はいはい」

娘の美樹は、中学生になってから、初めての夏休み。
テニス部に所属していて、夏休みも部活の日が多く、不満気味。
それでも、秋には新人戦を控えていて、レギュラーに選ばれたくて必死。
小麦色に日焼けして健康的な少女そのもの。
あと数年後に肌トラブルで泣かない事を祈る。

美樹は、冷蔵庫からミルクを出し、アイスオーレにして飲む。

私が朝食の用意に取り掛かると、夫と話し始めた。

「お父さん、駅に6時よ。
今日の残業はダメだからね」

「分かってる」

「一番、お洒落な服にしてよ」

「厳しいからな…美樹は」

「誰かに会うかも知れないじゃん。
美樹パパはカッコイイって言われたいもん。
楽しみだなぁー 焼肉」

「ママの誕生日だぞ」

「分かってるってー
今日は、ママ一日お休みの日でしょ」

「そうそう。
たまには、ママにお休みあげないと。
夕飯は美樹の好物になったけどな」

「焼肉はね、幸せな家族の象徴なんだよ」

何気ない、美樹の言葉に私はドキッとしてしまう。
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