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再愛
第6章 再愛
今日、この場所に38歳になった私が居るわ。
賑やかな子供の声。
夏休みだものね。
親子連れが、お守りに来て居るわ。
暑いわ。
季節が違うものね。
あのベンチに座って、東の空を眺める。
『あそこにあなたが居る。
もう会えないけど、あの空の下にあなたが…』
日差しが眩し過ぎて、目が霞むわ。
汗ばみながらも…
私はあなたを想い、今日ここに来た。
あの日のあなたが蘇る。
もう、あなたとここには来れないけど、私の一番好きな場所。
それに、私も…もうここには来ない。