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第3章 　

　杵淵先生はまさか、同居の母親が息子のパソコンに保存してあるらしい海外留学中の孫の写真が見たいがために、近所でパソコン修理店を営んでいる知人のもとへ本体を無断で持ち出す日が来るなんて夢にも思っていなかったでしょう。


　大基のほうも、まさか子供の頃からお世話になっている近所の花屋の店主自慢の一人息子で、かつここらへんでは超有名なお嬢様学校で教鞭をとっている50代前半の肥満親父がまさか、綾香ちゃんのような砂時計のようなからだをした教え子を・・・・いいえ？


　教え子に手を出して、さらにはセックスを映像に残して・・・・あ、違いますね。
　この説明では正確性に欠けますね。


　綾香ちゃんのような砂時計のようなからだをした「教え子の少女たち」とのセックスを映像に記録して、海外留学中の一人娘がメールで送信してくるにこやかで健全な写真と共にデータ保存しておくような頭のイカレた男だとは、夢にも思っていなかったはずです。


　あ。
　文章にしてみると、大基の言う「他人の頭の中を覗ける」快感というものが多少は理解出来る気がします。

　だって、綾香ちゃんの件であれば、杵淵先生本人から「自分好みの生徒がいれば成績のことで揺すって片っ端から手を出し、絶対口を割らないようハメ撮りして弱味を握った上で犯し尽くしているんだ」と自己申告がない限り、表沙汰になることはまずありえないでしょう？



　それなのに、こんな予想外の形で、聖人君子を装っている男の本性を垣間見ることが出来たわけなんです。



　大基が店主の孫娘の写真データを見つけ出してプリントアウトのネット注文を済ませたあと、パソコンの中を物色し、そして綾香ちゃんの動画を見つけた。
　見ながら3回もヌイたって、大基から聞きました？
　聞いてませんよね。綾香ちゃんにはそんなこと、口が裂けても言うはずありませんから。
　ちなみにね、私の膣を使ったのはそのあとだから・・・分かります？



　あぁー。
　うらやましいなぁ。
　私は綾香ちゃんがうらやましい。