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アホはお前じゃ
第3章
焦った顔でそんなことを繰り返し、玄関に居座り続けました。
大基はそれでもシラを切り、杵淵先生に言いました。
「ええ、見ましたよ。お母様のご依頼通り、娘さんの写真をプリント注文させていただきました。修理じゃないし、簡単な作業だったんで、時間給として1000円いただけたらってお伝えしたはずだったんですけど・・・今受け取っていいんですかね?明日、お母様に確認していただいてからのほうが」
「やっぱり見たんやないか!なら分かるやろ?頼むわ、家族にバレたら大変なんや」
「バレるって・・・ボクにはなんのことか・・・」
「とぼけんと頼むわ、はよ返してくれ」
「だからもう店閉めちゃって」
「鍵空けたらええんちゃうんか」
「そんなー。困ります」
このようなやりとりを何分続けたんでしょう。
焦りで思い通りにいかないことに腹を立てた杵淵先生が、玄関先で大基を怒鳴り付けました。
「なんやお前!返せへん言うなら今すぐ警察突き出したってもええねんぞ!」
人間、焦るととんでもないことを口走るものですね。
いや?
子供相手に揺すり慣れした杵淵先生の場合、このような脅し文句を口走ることは日常茶飯事で、慣れっ子だったんでしょうか。
とにもかくにも、大基はいとも簡単に、綾香ちゃんへ近づくすべを、危険な目に遭うこともなく手に入れたというわけでした。
「・・・は?おっさん本気?警察突き出されんのあんたやろ変態教師」
こんな、本気の脅し文句で。
大基はそれでもシラを切り、杵淵先生に言いました。
「ええ、見ましたよ。お母様のご依頼通り、娘さんの写真をプリント注文させていただきました。修理じゃないし、簡単な作業だったんで、時間給として1000円いただけたらってお伝えしたはずだったんですけど・・・今受け取っていいんですかね?明日、お母様に確認していただいてからのほうが」
「やっぱり見たんやないか!なら分かるやろ?頼むわ、家族にバレたら大変なんや」
「バレるって・・・ボクにはなんのことか・・・」
「とぼけんと頼むわ、はよ返してくれ」
「だからもう店閉めちゃって」
「鍵空けたらええんちゃうんか」
「そんなー。困ります」
このようなやりとりを何分続けたんでしょう。
焦りで思い通りにいかないことに腹を立てた杵淵先生が、玄関先で大基を怒鳴り付けました。
「なんやお前!返せへん言うなら今すぐ警察突き出したってもええねんぞ!」
人間、焦るととんでもないことを口走るものですね。
いや?
子供相手に揺すり慣れした杵淵先生の場合、このような脅し文句を口走ることは日常茶飯事で、慣れっ子だったんでしょうか。
とにもかくにも、大基はいとも簡単に、綾香ちゃんへ近づくすべを、危険な目に遭うこともなく手に入れたというわけでした。
「・・・は?おっさん本気?警察突き出されんのあんたやろ変態教師」
こんな、本気の脅し文句で。