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アホはお前じゃ
第3章
部屋に向かうエレベーター内で突然そんなことを言い出した大基に対し、奥壁際に背中をぴったりと貼り付け縮こまっていた綾香ちゃんは、急に大基の顔を見上げると、
「優しくていいな・・・」
なんて言いながら強張った笑みを浮かべたそうですね。
「え?やさしい?なんで?」
「うちのパパは仕事ばっかりやから・・・」
いきなりのことだったので、これには大基も驚いたそうです。
エレベーターのドアが開き、ランプの点滅指示に従い廊下を歩きながら大基は綾香ちゃんに言ったそうですね。
「なんで?お父さん仕事忙しいの?」
「ほとんど帰って来ません・・・」
「お母さんは?」
「ママも・・・」
「共働きなんか?」
「会社してるから・・・」
「会社?なんの?」
「アパレル・・・」
「へぇ、すごいやん」
「優しくていいな・・・」
なんて言いながら強張った笑みを浮かべたそうですね。
「え?やさしい?なんで?」
「うちのパパは仕事ばっかりやから・・・」
いきなりのことだったので、これには大基も驚いたそうです。
エレベーターのドアが開き、ランプの点滅指示に従い廊下を歩きながら大基は綾香ちゃんに言ったそうですね。
「なんで?お父さん仕事忙しいの?」
「ほとんど帰って来ません・・・」
「お母さんは?」
「ママも・・・」
「共働きなんか?」
「会社してるから・・・」
「会社?なんの?」
「アパレル・・・」
「へぇ、すごいやん」