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アホはお前じゃ
第3章
「あ・・・話したくないことなら」
綾香ちゃんはじきに、黙っている大基にそんなことを言ったらしいですね。
大基は少し驚いたそうです。
黙っていたのは単純に、このあとどうやって綾香ちゃんの洋服を脱がせようか考えていただけのことだったんですから。
「や、そーゆうわけやないねんけど・・・」
大基は自分の経歴に対して予想以上に食いつかれたことに驚きを隠せないまま、そう返答したそうです。
「・・・周りに高校辞めた人おらんから、聞きたくて」
けれども綾香ちゃんは涙を拭いながら、大基にそう言った。
私たちの周りは高卒・中卒が多いので高校中退くらいべつに珍しいと感じませんが、綾香ちゃんにとってはよほどレアな存在だったのでしょうか。
どのみち大基はこの発言を受けて、綾香ちゃんと距離を縮めるチャンスだとは確信したそうですが、正直「めんどくせぇ」と思う気持ちもあったそうです。
だって、大基はマクドナルドを出た時点で半分勃起してたんですから。
大基はあとの流れを色々考えながら、実に簡素に回答しました。
「どんなって言われてもなぁ・・・。街ん中で目ぇ合って因縁つけたつけられた、ってくらいの、理由なんかあってないような、ふつうの喧嘩よ。向こうから殴ってきよったからイッパツ殴り返したったら、相手が永遠に動かんくなったってだけのことやん。珍しくもなんともないやろ?」
綾香ちゃんは大きな瞳で何度か瞬きしたそうですね。
というか、息を飲んだとか。
「・・・ま。そういうアレで、しかるべき処遇を受けた結果、とでも言うておこか。俺の退学の理由は。あぁ~、思い出すわ。台所で泣いてたおかんの横顔。なつかしなぁ。忘れとったわ」
綾香ちゃんはじきに、黙っている大基にそんなことを言ったらしいですね。
大基は少し驚いたそうです。
黙っていたのは単純に、このあとどうやって綾香ちゃんの洋服を脱がせようか考えていただけのことだったんですから。
「や、そーゆうわけやないねんけど・・・」
大基は自分の経歴に対して予想以上に食いつかれたことに驚きを隠せないまま、そう返答したそうです。
「・・・周りに高校辞めた人おらんから、聞きたくて」
けれども綾香ちゃんは涙を拭いながら、大基にそう言った。
私たちの周りは高卒・中卒が多いので高校中退くらいべつに珍しいと感じませんが、綾香ちゃんにとってはよほどレアな存在だったのでしょうか。
どのみち大基はこの発言を受けて、綾香ちゃんと距離を縮めるチャンスだとは確信したそうですが、正直「めんどくせぇ」と思う気持ちもあったそうです。
だって、大基はマクドナルドを出た時点で半分勃起してたんですから。
大基はあとの流れを色々考えながら、実に簡素に回答しました。
「どんなって言われてもなぁ・・・。街ん中で目ぇ合って因縁つけたつけられた、ってくらいの、理由なんかあってないような、ふつうの喧嘩よ。向こうから殴ってきよったからイッパツ殴り返したったら、相手が永遠に動かんくなったってだけのことやん。珍しくもなんともないやろ?」
綾香ちゃんは大きな瞳で何度か瞬きしたそうですね。
というか、息を飲んだとか。
「・・・ま。そういうアレで、しかるべき処遇を受けた結果、とでも言うておこか。俺の退学の理由は。あぁ~、思い出すわ。台所で泣いてたおかんの横顔。なつかしなぁ。忘れとったわ」