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第8章 独占欲 -祐樹side-
「ねぇねぇ、何でカクテル作れるの?」
理香は、今日も繋いだ手を上下にブンブン揺らしながら聞いてきた。

「あー、大学生の時にバーでバイトしてたんだよ」

「へえー。なんか意外ー」

「時給が良くてさ。しかも、女の子にもモテるし」

「えぇー、じゃあ、今日みたいに女の子にカクテル作ってあげて、口説いてたんだ?」
赤い頬を膨らませ、俺の顔を覗き込む。

「まぁな。そういうこともあったかな?」

あったかな?じゃなくて、実際にあった。
バイト中に、俺に視線を送ってくる女が好みのタイプだったら、晴人のようにサービスだと言い、カクテル飲ませて誘った。

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