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第9章 陶酔 -理香side-
「理香ー、起きてー。お風呂入ろう?」
そんな祐樹の声に起こされた。

太陽はすっかり昇っていて、窓の外には青空が広がっている。

「おはよう」
私を覗き込む祐樹のバスローブが少し肌蹴ていて、顔が熱くなる。

「…おはよ」

「お風呂沸いたから、一緒に入ろう」
そう言って、私を抱き起こす。

これ以上、祐樹に触られたら…。

「…やだ。一人で入りたい」
懇願するように祐樹を見つめる。



「はぁー、しょうがないな。早く入っておいで」
大きなため息を吐き、諦めたように祐樹は笑った。

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