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第10章 束縛 -祐樹side-
俺がバスルームから出ると、身支度を整えた理香が、窓からの景色を眺めていた。

「祐樹、お腹空いた」
振り向いた理香は、頬を膨らませながらそう嘆く。

「俺も。ごはん食いに行こうか」

「わーい。朝ごはん。朝ごはん何があるかな?」
膨れっ面から一転して、無邪気にはしゃぐ理香。


今から朝ごはんに、理香を取られるのか。
朝ごはんに嫉妬する俺って、どうなんだろう。
重症だな。

「理香ー、忘れ物」
部屋から出ようとしていた理香を呼び止める。

「なにー?」
俺の元に寄ってきた理香を抱き締め、その唇にキスを落とす。
触れるだけのキスをして唇を離したが、物足りない。
もう一度、理香の唇を奪い、貪るようなキスをする。

理香が俺の胸を押し、離れようとするが離さない。
さらに、理香の口の中を堪能してから、俺は唇を離した。

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