この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
brass button
第10章 束縛 -祐樹side-
そんな寂しさを抱えながら、今週の土曜日…。
7月12日に27回目の誕生日を迎えようとしている俺。
理香は俺の誕生日を知らない。
知らないっていうか、覚えてないと思う。
自分から言い出すのはプレゼントを期待しているみたいで微妙だから、何も言っていない。
一緒に過ごせればいい。
そもそも、俺が欲しいのは理香だけだから。
俺の誕生日にもう一度、ちゃんとプロポーズして。
さっきショップで受け取ってきたエンゲージリングを渡す。
‘ 愛している ’ という気持ち。
膨らみに刻んだ赤い印と同じように、第三者からもわかる印を付けたいという願望。
それをこの指輪に込めて。
7月12日に27回目の誕生日を迎えようとしている俺。
理香は俺の誕生日を知らない。
知らないっていうか、覚えてないと思う。
自分から言い出すのはプレゼントを期待しているみたいで微妙だから、何も言っていない。
一緒に過ごせればいい。
そもそも、俺が欲しいのは理香だけだから。
俺の誕生日にもう一度、ちゃんとプロポーズして。
さっきショップで受け取ってきたエンゲージリングを渡す。
‘ 愛している ’ という気持ち。
膨らみに刻んだ赤い印と同じように、第三者からもわかる印を付けたいという願望。
それをこの指輪に込めて。