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brass button
第10章 束縛 -祐樹side-
理香を抱き寄せたいのに。
理香の身体に触れたいのに。
膝の上の紙袋が邪魔で。
「それ、後ろに置いといたら?
まだまだ着くまで時間かかるぞ」
「うーん。でもケーキ潰れちゃうかもしれないし…」
「荷物で固定しとけば大丈夫だろ」
車を路肩に止めて、理香から紙袋を取り上げ、後部座席に置く。
「あっ。もう!ちゃんと置いてよー」
そう言いながら、後部座席に身を乗り出して、荷物を置き直す。
そんなにケーキが大事なのか。
ちょっとぐらい潰れても、味は変わらないよ?
ケーキに嫉妬している自分に、ため息を吐く。
どうすれば、理香は俺のことだけを考えてくれるんだろう。
どうすれば、理香の気持ちを独占できるんだろう。
理香の身体に触れたいのに。
膝の上の紙袋が邪魔で。
「それ、後ろに置いといたら?
まだまだ着くまで時間かかるぞ」
「うーん。でもケーキ潰れちゃうかもしれないし…」
「荷物で固定しとけば大丈夫だろ」
車を路肩に止めて、理香から紙袋を取り上げ、後部座席に置く。
「あっ。もう!ちゃんと置いてよー」
そう言いながら、後部座席に身を乗り出して、荷物を置き直す。
そんなにケーキが大事なのか。
ちょっとぐらい潰れても、味は変わらないよ?
ケーキに嫉妬している自分に、ため息を吐く。
どうすれば、理香は俺のことだけを考えてくれるんだろう。
どうすれば、理香の気持ちを独占できるんだろう。