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第10章 束縛 -祐樹side-

高原に向かう途中、有名なパン屋でパンと飲み物を買い、車内で小腹を満たす。

運転している俺の口に、パンと飲み物を交互に運んでくれる理香。

運転しながらでも、普通に自分で食べられるけど…。
食べにくいと思ったのか、理香が甲斐甲斐しく世話を焼いてくれるので、黙って甘える。

誰かに食べさせてもらうなんて久しぶりで、ちょっと照れつつ。
こうしている間は、理香を独占できることが嬉しい。

俺に食べさせながら、理香もパンを頬張る。
食べている姿が小動物みたいで、かわいい。

そして美味しそうに食べる。
一緒に食事をしていて気持ち良い食べっぷりで。
こういう部分も生活していく上では大事なことなんだと思う。