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第12章 サプライズ -祐樹side-
唇を離すと、理香は頬を真っ赤に染め、息を切らしていて。
潤んだ瞳で俺を見つめている。

「祐樹、幸せすぎる…。ありがとっ」
照れたように微笑み、俺の頬にキスをした。

俺のが幸せなんだけど?
唇じゃなくて、頬にキスするってかわいすぎる。
はぁ…。



「理香、一緒にお風呂入ろっか?」

「やだ」
いつものことながら、さっきまでの甘い雰囲気はどこへ?

「‘ Yes ’ 以外の返事は受け付けないって、さっき言っただろ?」
強行突破の実力行使あるのみ。
ベッドから抱き上げ、そのままバスルームに運ぶ。


そこは甘い香りが立ち込めていて。
湯船には赤い花びらが揺らいでいる。

「ホントにお風呂に入れちゃったの?」

「枯らすほうがもったいないだろ?」

「そうだけど…」
湯船を眺める理香の手を引き、お湯に浸かる。

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