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第13章 動揺 -理香side-
引きずるように、地上に連れ戻される。
いつもと同じように手を繋いでいるのに、その横顔が遠い。
祐樹は何も言わず、黙って私の手を引いて歩く。
怒ってるのかなぁ。
怒ってるよね。
空気が重くて、苦しい。
祐樹の車が止まる駐車場の前を通り過ぎ、近くの小さな公園に着いた。
先に沈黙を破ったのは祐樹で。
「なんで、連絡して来なかったんだよ?
HANAで飲むなら、そう言えばいいだろ?」
明らかに不機嫌そうな声に、私は俯くしかない。
「理香?どうした?」
頬に手を添え、顔を上を向かせる。
祐樹と目が合うが、後ろめたさで逸らしてしまう。
「理香。ちゃんと俺を見て。何があった?
黙ってないで、ちゃんと説明しろって」
祐樹の真っ直ぐな瞳が私を射るように見つめる。
いつもと同じように手を繋いでいるのに、その横顔が遠い。
祐樹は何も言わず、黙って私の手を引いて歩く。
怒ってるのかなぁ。
怒ってるよね。
空気が重くて、苦しい。
祐樹の車が止まる駐車場の前を通り過ぎ、近くの小さな公園に着いた。
先に沈黙を破ったのは祐樹で。
「なんで、連絡して来なかったんだよ?
HANAで飲むなら、そう言えばいいだろ?」
明らかに不機嫌そうな声に、私は俯くしかない。
「理香?どうした?」
頬に手を添え、顔を上を向かせる。
祐樹と目が合うが、後ろめたさで逸らしてしまう。
「理香。ちゃんと俺を見て。何があった?
黙ってないで、ちゃんと説明しろって」
祐樹の真っ直ぐな瞳が私を射るように見つめる。