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第13章 動揺 -理香side-
「何もない…」
そう口にするのが私には精一杯で。
長い沈黙の後、祐樹の身体が離れる。
「…もういい」
吐き出すようにそう言って、私から離れた。
振り返ることもなく、公園から出て行ってしまって。
小さな公園に、一人で取り残される。
本気で怒ってた。
嫌われちゃった。
どうせ嫌われるなら、ちゃんと話せばよかったかな。
寂しくて。
悲しくて。
苦しくて。
崩れるように砂の地面にへたり込み、そのまま夜空を仰ぎ見る。
そこに星は見えなくて、涙が溢れた。
頬を伝い涙が地面を濡らす。
祐樹…。
そう口にするのが私には精一杯で。
長い沈黙の後、祐樹の身体が離れる。
「…もういい」
吐き出すようにそう言って、私から離れた。
振り返ることもなく、公園から出て行ってしまって。
小さな公園に、一人で取り残される。
本気で怒ってた。
嫌われちゃった。
どうせ嫌われるなら、ちゃんと話せばよかったかな。
寂しくて。
悲しくて。
苦しくて。
崩れるように砂の地面にへたり込み、そのまま夜空を仰ぎ見る。
そこに星は見えなくて、涙が溢れた。
頬を伝い涙が地面を濡らす。
祐樹…。