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第1章 再会 -理香side-
「南山、ドリンク来た」
カウンター越しに、頼んだカシスオレンジを差し出され、慌てて受け取る。
「お疲れ」
「お疲れ様」
“カチッ”
お互いのグラスをそっと合わせる。
カシスオレンジを口に含むと、オレンジの酸味とカシスリキュールの甘みが口の中に広がる。
「北宮は、何、飲んでるの?」
大きめのグラスに注がれた茶色の液体。
「ん?ウーロン茶」
「ウーロンハイじゃなくて?」
「ウーロン茶。俺、車だから」
「飲んでるっていうからお酒だと思った。
それなら、カフェかファミレスで良かったのに」
「まぁ…でも、ここ見せたかったし。
この店、俺が初めて一人で任された物件」
「そうなんだ。…私、この感じ好きだよ」
自分で言った ‘好き’ の2文字に、頬が赤くなる。
カウンター越しに、頼んだカシスオレンジを差し出され、慌てて受け取る。
「お疲れ」
「お疲れ様」
“カチッ”
お互いのグラスをそっと合わせる。
カシスオレンジを口に含むと、オレンジの酸味とカシスリキュールの甘みが口の中に広がる。
「北宮は、何、飲んでるの?」
大きめのグラスに注がれた茶色の液体。
「ん?ウーロン茶」
「ウーロンハイじゃなくて?」
「ウーロン茶。俺、車だから」
「飲んでるっていうからお酒だと思った。
それなら、カフェかファミレスで良かったのに」
「まぁ…でも、ここ見せたかったし。
この店、俺が初めて一人で任された物件」
「そうなんだ。…私、この感じ好きだよ」
自分で言った ‘好き’ の2文字に、頬が赤くなる。