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brass button
第1章 再会 -理香side-
頬に熱さを感じながら、冷ますようにカシスオレンジを喉に流し込む。
「ピッチ早くない?」
「ん?そうかな?それより、ここの壁って漆喰?」
「おぉ、さすが!鋭いなぁ。壁は漆喰。
壁紙だとこの感じが出なくてさ。
予算的には厳しかったんやけど、他を削ってさ」
「やっぱり!でも、それ、正解。
絶対、漆喰にして良かったって。
このカウンターは栗?」
「正解!いいだろ?」
「栗でこんな幅のある一枚板、よく見つけたね」
「すげー、あっちこっち探したよ。
カウンターにはこだわりたくて。
…これ見た瞬間、これしかないって思った」
北宮の大きな手がカウンターを撫でる。
長い指が、ゆっくり杢目をなぞる。
その仕草が妙に色っぽくて、思わず見惚れてしまう。
「ピッチ早くない?」
「ん?そうかな?それより、ここの壁って漆喰?」
「おぉ、さすが!鋭いなぁ。壁は漆喰。
壁紙だとこの感じが出なくてさ。
予算的には厳しかったんやけど、他を削ってさ」
「やっぱり!でも、それ、正解。
絶対、漆喰にして良かったって。
このカウンターは栗?」
「正解!いいだろ?」
「栗でこんな幅のある一枚板、よく見つけたね」
「すげー、あっちこっち探したよ。
カウンターにはこだわりたくて。
…これ見た瞬間、これしかないって思った」
北宮の大きな手がカウンターを撫でる。
長い指が、ゆっくり杢目をなぞる。
その仕草が妙に色っぽくて、思わず見惚れてしまう。