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第15章 うさぎ -理香side-
さやちゃんに手を引かれながら、祐樹と砂浜を歩く。
さやちゃんのもう片方の手は祐樹の指を握っていて。
こんなに小さな女の子に嫉妬してる自分に苦笑してしまう。
「パパー!!」
少し先に山本さんの姿を見つけると、さやちゃんは私たちの手を振り解き、山本さんの元に駆けて行く。
本物の親には敵わないよね。
小さな温もりが離れた手が、再び温もりに包まれる。
「肉、食いに行こう」
「祐樹、手。みんなに見られる…」
関係を明らかにしたとはいえ、これは恥ずかしい。
「みんなに見せてるの。理香は俺のだって」
祐樹は私の耳元でそう囁くと、髪にキスを落とした。
さやちゃんのもう片方の手は祐樹の指を握っていて。
こんなに小さな女の子に嫉妬してる自分に苦笑してしまう。
「パパー!!」
少し先に山本さんの姿を見つけると、さやちゃんは私たちの手を振り解き、山本さんの元に駆けて行く。
本物の親には敵わないよね。
小さな温もりが離れた手が、再び温もりに包まれる。
「肉、食いに行こう」
「祐樹、手。みんなに見られる…」
関係を明らかにしたとはいえ、これは恥ずかしい。
「みんなに見せてるの。理香は俺のだって」
祐樹は私の耳元でそう囁くと、髪にキスを落とした。