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第17章 喧騒 -理香side-
祐樹の電話の相手、長谷川さんはすぐにやって来た。
「北宮ー、コーヒーぐらい自分で買いに行けよ」
そう言いながらも、その手には缶コーヒーが2本。
「あれ?お茶あるじゃん。
コーヒーのがいいなら、そう言え───」
長谷川さんの視線が湯呑みで止まり、柔らかな笑顔が厳しい表情に変わる。
「南山さん、申し訳ありません」
突然、長谷川さんが深く頭を下げ、私に謝る。
「…いえ、飲んでないので大丈夫ですから、頭を上げてください」
「本当にすみません。北宮、これ持って来たの誰?」
「今井さん。持って来た時の感じも悪かったけど」
「あー、彼女か…」
「北宮ー、コーヒーぐらい自分で買いに行けよ」
そう言いながらも、その手には缶コーヒーが2本。
「あれ?お茶あるじゃん。
コーヒーのがいいなら、そう言え───」
長谷川さんの視線が湯呑みで止まり、柔らかな笑顔が厳しい表情に変わる。
「南山さん、申し訳ありません」
突然、長谷川さんが深く頭を下げ、私に謝る。
「…いえ、飲んでないので大丈夫ですから、頭を上げてください」
「本当にすみません。北宮、これ持って来たの誰?」
「今井さん。持って来た時の感じも悪かったけど」
「あー、彼女か…」