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第17章 喧騒 -理香side-
「みんなに助けてもらっているのは事実だけど、ニコニコしてるだけで済むほど仕事は甘くないよ?
他人のことを気にするより、自分の仕事をちゃんとしたほうがいいよ?」
彼女は私が言い返すと思っていなかったようで、私を睨み続けている。
「話がないようなら、仕事があるので、これで。
見送りはここでいいから。失礼します」
彼女を一瞥し、二人に挨拶する。
「うん、気をつけて」
「理香ちゃんごめんね」
私は二人に笑顔を向けて、会社を出た。
無益な争いをしたくなかっただけで、あの程度の嫌がらせや嫌味で怯むほど弱くない。
自分で言うのもなんだけど、人並み以上に仕事と努力はしてきたつもりなのに、ニコニコしているだけだと思われたのは、ちょっと悲しい。
他人のことを気にするより、自分の仕事をちゃんとしたほうがいいよ?」
彼女は私が言い返すと思っていなかったようで、私を睨み続けている。
「話がないようなら、仕事があるので、これで。
見送りはここでいいから。失礼します」
彼女を一瞥し、二人に挨拶する。
「うん、気をつけて」
「理香ちゃんごめんね」
私は二人に笑顔を向けて、会社を出た。
無益な争いをしたくなかっただけで、あの程度の嫌がらせや嫌味で怯むほど弱くない。
自分で言うのもなんだけど、人並み以上に仕事と努力はしてきたつもりなのに、ニコニコしているだけだと思われたのは、ちょっと悲しい。