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第18章 味方 -祐樹side-
芳樹と言い争っていると、理香が目を覚ました。
「…んっ?…祐樹?」
目を擦りながら上半身を起こす理香。
「理香!」
両手を広げて、理香に抱きつこうとベッドに近づいてきた芳樹を追い払い、掛け布団ごと理香を腕の中に隠す。
「兄貴、ずるい!」
「ずるくない!」
俺の腕の中から顔を出し、俺と話す声の主に視線を向ける。
「……よっしゃん?」
理香と理香の弟・和人は、芳樹のことを‘よっしゃん’と呼ぶ。
「理香ー!兄貴なんかやめて、俺と結婚しよー!」
こいつも昔から理香のことが好きだった。
誰よりも理香にべったりくっつき甘えてて、そんな風に出来る芳樹を羨ましく思ったのを覚えている。
「…んっ?…祐樹?」
目を擦りながら上半身を起こす理香。
「理香!」
両手を広げて、理香に抱きつこうとベッドに近づいてきた芳樹を追い払い、掛け布団ごと理香を腕の中に隠す。
「兄貴、ずるい!」
「ずるくない!」
俺の腕の中から顔を出し、俺と話す声の主に視線を向ける。
「……よっしゃん?」
理香と理香の弟・和人は、芳樹のことを‘よっしゃん’と呼ぶ。
「理香ー!兄貴なんかやめて、俺と結婚しよー!」
こいつも昔から理香のことが好きだった。
誰よりも理香にべったりくっつき甘えてて、そんな風に出来る芳樹を羨ましく思ったのを覚えている。