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第20章 前進 -祐樹side-
遠慮がちに、理香が通帳を開く。
残高は600万弱。
「…祐樹、意外と貯めてるんだ」
「まあな。実家暮らしだし」
次に、給与明細に目を通す。
月によって変動するが手取りで35万前後。
少なくはないと思う。
「…あっ!負けた…」
負けたってなんだよ。
「…私だって同じくらい働いてるのになぁ。
やっぱり大手はお給料、良いんだ…」
そう呟きながら、机に突っ伏した。
「うちは歩合が良いから。
だから月によって変動するし」
「私なんてあれだけ働いて、手取りで30万あるかないかなのに…」
珍しく理香が落ち込んでる。
一般的に雇われの建築士は薄給だし、独立して稼げるのは一部の人間だけ。
金額だけ見れば稼いでるほうだと思うんだけどな。
残高は600万弱。
「…祐樹、意外と貯めてるんだ」
「まあな。実家暮らしだし」
次に、給与明細に目を通す。
月によって変動するが手取りで35万前後。
少なくはないと思う。
「…あっ!負けた…」
負けたってなんだよ。
「…私だって同じくらい働いてるのになぁ。
やっぱり大手はお給料、良いんだ…」
そう呟きながら、机に突っ伏した。
「うちは歩合が良いから。
だから月によって変動するし」
「私なんてあれだけ働いて、手取りで30万あるかないかなのに…」
珍しく理香が落ち込んでる。
一般的に雇われの建築士は薄給だし、独立して稼げるのは一部の人間だけ。
金額だけ見れば稼いでるほうだと思うんだけどな。