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第20章 前進 -祐樹side-
しばらく落ち込んだ後、理香はガバッと起き上がり、改めて電卓で何やら計算し始めた。

「頭金に400万ずつ出して800万、1600万の借り入れるとして…。
とりあえず月々8万の返済で…私のお給料で繰り上げ返済すれば10年で返せるかな…」

「ん?理香も頭金、出すの?」

「うん。使う暇がなかったから、貯金はあるもん。
利息がもったいないから、借り入れは最低限にしときたいし」

俺なんかより色々考えてるよな。
やっぱり理香には敵わない。


「で、そろそろ俺を見てくれない?かわいい奥さん」
理香を背後から抱き締めて、髪に顔を埋める。

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