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第22章 狼 -祐樹side-
「理香、遅れてごめ…理香?」
謝りながら打ち合わせスペースのドアを開け中に入るが、理香がいない。
トイレか?
それなら荷物は置いたままなはず。
理香のカバンも山本さんが渡しているはずの資料もない。
スマホを取り出して見るが、何の連絡もない。
そのまま理香に電話をかけてみるが、コール音がしばらく響き、留守番電話に切り替わってしまう。
急用でも理香が黙って帰るわけないし、帰ったなら受付が帰る姿を見てるはずで…「お待ちですよ」なんて言うはずがない。
…。
嫌な予感。
背中に一筋の汗が流れる。
言い様のない不安が込み上げてくる。
謝りながら打ち合わせスペースのドアを開け中に入るが、理香がいない。
トイレか?
それなら荷物は置いたままなはず。
理香のカバンも山本さんが渡しているはずの資料もない。
スマホを取り出して見るが、何の連絡もない。
そのまま理香に電話をかけてみるが、コール音がしばらく響き、留守番電話に切り替わってしまう。
急用でも理香が黙って帰るわけないし、帰ったなら受付が帰る姿を見てるはずで…「お待ちですよ」なんて言うはずがない。
…。
嫌な予感。
背中に一筋の汗が流れる。
言い様のない不安が込み上げてくる。