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第22章 狼 -祐樹side-
何か知っているかもしれないと思い、山本さんに電話をかける。
「もしもし、北宮?まだ帰っ───」
山本さんの言葉を遮り、疑問をぶつける。
「理香を知りませんか?
打ち合わせスペースにいないんです。荷物もなくて」
「えっ?おまえとの電話の後に、資料を持って行ったが、そこで仕事してたぞ?」
「受付は帰るとこ見てないんで、社内にいると思うんですが、心当たりありませんか?」
「心当たりも何も、打ち合わせスペースかトイレぐらいしか行かないだろ───。
…誰かにどっかに連れ込まれたか?」
「まさか…」
最悪のパターンが頭に浮かぶ。
「うーん、一応、使ってない部屋を探すぞ。
俺は1階から回るから、おまえは3階な」
「わかりました」
電話を切り、3階に向かう。
3階は各部署の倉庫と資料室で、ほぼ人が来ることはない。
「もしもし、北宮?まだ帰っ───」
山本さんの言葉を遮り、疑問をぶつける。
「理香を知りませんか?
打ち合わせスペースにいないんです。荷物もなくて」
「えっ?おまえとの電話の後に、資料を持って行ったが、そこで仕事してたぞ?」
「受付は帰るとこ見てないんで、社内にいると思うんですが、心当たりありませんか?」
「心当たりも何も、打ち合わせスペースかトイレぐらいしか行かないだろ───。
…誰かにどっかに連れ込まれたか?」
「まさか…」
最悪のパターンが頭に浮かぶ。
「うーん、一応、使ってない部屋を探すぞ。
俺は1階から回るから、おまえは3階な」
「わかりました」
電話を切り、3階に向かう。
3階は各部署の倉庫と資料室で、ほぼ人が来ることはない。