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第22章 狼 -祐樹side-
俺は腕の中に震える理香を閉じ込め、頭と背中を撫でる。
「怖かったよな?ごめん。
俺が約束の時間に遅れたから…ごめんな」
俺の胸元をギュッと握りしめ、咽び泣く。
きつく縛られていたのか、理香の手首には赤い痣が出来ていて。
“♪〜♪〜♪〜♪〜”
どれくらいそうしていただろうか。
ポケットのスマホが鳴る。
理香を抱き締めたままスマホを取り出し、画面を見ると‘山本さん’の表示。
「山本さんからだから、ちょっと電話に出るな?」
俺から離れようとする理香を再び抱き寄せ、電話に出る。
「もしもし…」
「北宮!今、どこ?理香ちゃんは大丈夫か?」
切羽詰まった声の山本さん。
「怖かったよな?ごめん。
俺が約束の時間に遅れたから…ごめんな」
俺の胸元をギュッと握りしめ、咽び泣く。
きつく縛られていたのか、理香の手首には赤い痣が出来ていて。
“♪〜♪〜♪〜♪〜”
どれくらいそうしていただろうか。
ポケットのスマホが鳴る。
理香を抱き締めたままスマホを取り出し、画面を見ると‘山本さん’の表示。
「山本さんからだから、ちょっと電話に出るな?」
俺から離れようとする理香を再び抱き寄せ、電話に出る。
「もしもし…」
「北宮!今、どこ?理香ちゃんは大丈夫か?」
切羽詰まった声の山本さん。