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第22章 狼 -祐樹side-
自分にかけられる理香の重みを感じながら、服の上から膨らみに触れると、理香の身体に力が入る。

やっぱりダメか…。

強張った理香の身体を抱き寄せ、頭と背中を撫でながら、短いキスを繰り返す。

そのまま二人でウトウトと過ごして、夕食の前に大浴場に別々に入った。

お風呂上がりの理香は、髪をアップにし、旅館の揃いの浴衣ではなく、藍色の生地に桃色の花びらが舞う色浴衣を着ていた。

「せっかくだから、借りちゃった」

「似合ってる。かわいい」

女性には色浴衣の貸し出しがあるって説明されたやつか。

それは理香によく似合っていて。
思ったままを言葉にすると、はにかんだ笑顔が帰ってきた。

夕食には、地産の和牛に松茸、旬の野菜を使った懐石料理で、どれもおいしく、試飲した酒屋で買った日本酒とよく合う。

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