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第22章 狼 -祐樹side-
“♪〜♪〜♪〜♪〜”
翌日、軽快なスマホの着信音で目が覚めた。
8時半。
いつもならとっくに仕事している時間だ。
スマホの画面には下請け業者の担当者の名前。
「おはようございます、北宮です」
「北宮さん、おはようございます。
ちょっと確認したいことがあるんですが、今日は現場に来てもらえます?」
「すみません。
昨日から社長命令の出張で2週間ほど帰れないんです。
現場写真を送ってもらえます?
そしたらメールか電話で連絡入れますので」
‘ 社長命令の出張 ’
‘ どこで何をしているかは秘密 ’
誰から聞かれても、こう答えるように言われた。
要は、社長が新しく考えている企画の下準備で極秘に動いていると思わせればいいのだ。
業者からの質問を曖昧に濁し、電話を切る。
翌日、軽快なスマホの着信音で目が覚めた。
8時半。
いつもならとっくに仕事している時間だ。
スマホの画面には下請け業者の担当者の名前。
「おはようございます、北宮です」
「北宮さん、おはようございます。
ちょっと確認したいことがあるんですが、今日は現場に来てもらえます?」
「すみません。
昨日から社長命令の出張で2週間ほど帰れないんです。
現場写真を送ってもらえます?
そしたらメールか電話で連絡入れますので」
‘ 社長命令の出張 ’
‘ どこで何をしているかは秘密 ’
誰から聞かれても、こう答えるように言われた。
要は、社長が新しく考えている企画の下準備で極秘に動いていると思わせればいいのだ。
業者からの質問を曖昧に濁し、電話を切る。