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第23章 非日常 -理香side-
すぐに私の元に戻って来ると、祐樹は縛られていた口と手を解き、服を整えていく。
私はされるがままに、その間も泣いていた。

祐樹が助けに来てくれたことに安堵して。
祐樹以外の人に触られ、嫌なのに僅かに快感を感じてしまったことへの後ろめたさ。
色々な感情が涙になる。

祐樹は、いつものように抱き締めてくれた。
電話に出る時も、離れようとすると抱き寄せて。

その優しさが嬉しいのに、苦しくなる。
好きでもない人に無理矢理されたのに、快感を感じてしまった自分の身体が恨めしい。

小さな子供をあやすように、頭や背中を撫で、抱き締め続けてくれた。
何度も涙を拭い、優しいキスをしてくれた。

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