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第23章 非日常 -理香side-
それから祐樹は何も聞かないし、何も話してはくれないまま、車を走らせる。

信号で車が止まる度に、頭や頬を撫でてくれた。
言葉はないけれど、私を気遣ってくれているのがわかる。



定時を少し過ぎた頃、事務所に着いた。

事務所の裏手にある駐車場に車を止めると、祐樹はぎゅっと私の手を握った。
「俺も一緒に行くから」

どんな顔をすればいいんだろう。
事務所のドアを開くのを躊躇う私に祐樹は優しく微笑むとドアを開けた。

そこには社長と半沢さんがいた。

「南山、大丈夫か?」

「大丈夫です。
ご迷惑お掛けして、すみませんでした」
謝罪の言葉とともに社長に頭を下げる。
今、ちゃんと ‘ 大丈夫 ’ な顔は出来ているだろうか。

「僕が時間に遅れていなければ、彼女が危険な目に遭うことはなかったんです。申し訳ありませんでした」
顔を上げられずにいると、隣で祐樹が同じように頭を下げた。

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