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brass button
第23章 非日常 -理香side-
「俺の仕事は他の奴に振り分けるから大丈夫。
でも、内容を確認したいこととかあるかもしれないから、パソコンとデータは持って行けよ?」
半沢さんが数本のUSBを取り出した。
「ありがとうござ───」
受け取ろうとした時、ほんの一瞬、半沢さんの指先が私の掌に触れた。
それだけで身体が強張る。
キスをされても大丈夫だったのに?
ぎゅっと掌のUSBを握り締め、震えそうになるのをごまかす。
「理香、帰る用意しよ」
半沢さんと私の間に割って入るように、祐樹が声をかけてきた。
たぶん、祐樹は今のに気づいた。
その言葉に頷き、私は帰る用意をする。
2週間か…。
空いた時間があれば、データの整理をしよう。
いつもは会社に置きっ放しのHDDもUSBと一緒にカバンに詰めていく。
でも、内容を確認したいこととかあるかもしれないから、パソコンとデータは持って行けよ?」
半沢さんが数本のUSBを取り出した。
「ありがとうござ───」
受け取ろうとした時、ほんの一瞬、半沢さんの指先が私の掌に触れた。
それだけで身体が強張る。
キスをされても大丈夫だったのに?
ぎゅっと掌のUSBを握り締め、震えそうになるのをごまかす。
「理香、帰る用意しよ」
半沢さんと私の間に割って入るように、祐樹が声をかけてきた。
たぶん、祐樹は今のに気づいた。
その言葉に頷き、私は帰る用意をする。
2週間か…。
空いた時間があれば、データの整理をしよう。
いつもは会社に置きっ放しのHDDもUSBと一緒にカバンに詰めていく。