この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
brass button
第25章 体温 -理香side-
メールは半沢さんからの図面依頼だった。
‘ 無理ならこっちに回せ ’
最後にぶっきらぼうな一文が付け加えられていた。
3時間ほどで描ける図面が2件。
期限だって1週間もあるんだから、無理なはずがないのに。
わざと無理のない仕事を振ってくれている。
これは半沢さんの優しさ。
突然の告白とキスにはびっくりしたけど…。
入社してからずっと半沢さんには助けてもらってばっかりだった。
大工さんに殴られた時も、自分の仕事を投げ出して駆け付けてくれて、助けてくれた。
それ以外にも、ミスするたびにフォローしてくれて。
ホントに優しいんだから。
「何かトラブった?」
しみじみとメールを眺めていたせいか、信号待ちで車を止めた祐樹が心配そうに私を覗き込む。
‘ 無理ならこっちに回せ ’
最後にぶっきらぼうな一文が付け加えられていた。
3時間ほどで描ける図面が2件。
期限だって1週間もあるんだから、無理なはずがないのに。
わざと無理のない仕事を振ってくれている。
これは半沢さんの優しさ。
突然の告白とキスにはびっくりしたけど…。
入社してからずっと半沢さんには助けてもらってばっかりだった。
大工さんに殴られた時も、自分の仕事を投げ出して駆け付けてくれて、助けてくれた。
それ以外にも、ミスするたびにフォローしてくれて。
ホントに優しいんだから。
「何かトラブった?」
しみじみとメールを眺めていたせいか、信号待ちで車を止めた祐樹が心配そうに私を覗き込む。