この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
brass button
第28章 タイミング -祐樹side-
そんな理香の表情を見て、俺の口から本音が溢れた。
「俺以外の男の名前を呼んだり考えるの禁止」
「へっ?」
キョトンとした顔の理香から、間抜けな返事が返ってきた。
現実的じゃないことはわかってる。
わかってるけど、理香の口から佐野の名前が出た時、すごく嫌だった。
「…嘘だけど、本音。佐野の契約は上手くいって欲しいけど、理香が ‘ 佐野くん ’ って呼んだり、佐野のこと考えるのは嫌だ」
「…ヤキモチ?」
「たぶんな」
「…嬉しい」
照れたように笑いながら、理香の唇が俺の唇を捕らえた。
触れるだけの短い口づけをして離れようとするその唇を、俺が追いかける。
唇ごと食むように捕らえ、舌を差し込む。
「俺以外の男の名前を呼んだり考えるの禁止」
「へっ?」
キョトンとした顔の理香から、間抜けな返事が返ってきた。
現実的じゃないことはわかってる。
わかってるけど、理香の口から佐野の名前が出た時、すごく嫌だった。
「…嘘だけど、本音。佐野の契約は上手くいって欲しいけど、理香が ‘ 佐野くん ’ って呼んだり、佐野のこと考えるのは嫌だ」
「…ヤキモチ?」
「たぶんな」
「…嬉しい」
照れたように笑いながら、理香の唇が俺の唇を捕らえた。
触れるだけの短い口づけをして離れようとするその唇を、俺が追いかける。
唇ごと食むように捕らえ、舌を差し込む。