パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第30章 意志 -祐樹side-

第一関門は突破…といったところだろう。
芦田社長も半沢さんも同じことを考えていたようで、大きく頷き合った。

「それで、これからのことなんですが…」
俺は理香の現状と向こうで考えていたことを、二人に話した。

まだ相手によっては、近くに来ただけで怖いみたいで怯えてしまうことがある。
普通に会話の出来る相手でも、身体に触れたりするとあの時のことを思い出して動けなくなることがある。

だから、精神的なフォローと身体的な接触を避ける為に、現場や打ち合わせには俺を同行させてもらえるように頼んだ。


「それは南山にとってはベストな選択だろうが…。
北宮くんの負担が大きすぎるんじゃないか？
君にも自分の仕事があるだろう？」