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brass button
第31章 -理香side-
「もし、これから書類作りと指示された図面だけ描いてろって言われたらどうする?」
冗談めかした口調だけど、見上げた半沢さんの目は笑っていない。
「嫌ですよ、そんなの。
書類も図面も手伝えと言われれば手伝いますけど、自分でも設計したいし、それが形になるところを見たいです」
今の私の状況を考えれば、そうされても仕方ないとは思う。
だけど、我儘かもしれないけど、今までと同じように仕事がしたい。
「大丈夫だから、そんな顔するな。
まぁ、大地建設さん次第だけど…北宮くんなら大丈夫だろ」
躊躇いがちに私の頭に伸びる半沢さんの大きな手。
冗談めかした口調だけど、見上げた半沢さんの目は笑っていない。
「嫌ですよ、そんなの。
書類も図面も手伝えと言われれば手伝いますけど、自分でも設計したいし、それが形になるところを見たいです」
今の私の状況を考えれば、そうされても仕方ないとは思う。
だけど、我儘かもしれないけど、今までと同じように仕事がしたい。
「大丈夫だから、そんな顔するな。
まぁ、大地建設さん次第だけど…北宮くんなら大丈夫だろ」
躊躇いがちに私の頭に伸びる半沢さんの大きな手。