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第3章 急展開 -理香side-
たぶん、半沢さんの仕事は1時間前に終わっていたと思う。
私が集中しているのを邪魔しないように、ずっと声をかけるのを待っていてくれたのだろう。

図面を描いていると、時間の感覚が麻痺してしまう。

何時間でもパソコンと向き合っていられるし、多少の物音は気にならなくなる。
むしろ、周りの音は聞こえなくなる。
長所のようで短所。

定時には帰ろうと思っていたのに、思った以上に時間が経ってしまっていて。

北宮は待ってるかな?

…まずは、北宮に電話しよう。

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