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面影
第2章 仮面
『あ、棗くん!!お疲れサマ〜♪』
『あ、綾ちゃん。お疲れ!
麗は、さっきぶり!』
『え〜舞嶋(マイシマ)さん〜
俺は無視ですか〜』
『あ。旭くん気づかなかった〜
お疲れ〜ふふふっ。』
『気付かないってどんだけ、
影薄いんスか。ヘコむ〜!』
きゃっきゃと、綾と旭くんが
盛り上がってるのを見ていると
同じように二人を見ていた
棗が口をひらく。
『麗と綾ちゃんは今から昼?』
『そだよ。棗は、外回り?』
『ん。明日土曜だし、
そのまま直帰予定〜。』
『そっか!頑張ってね!』
棗に向かって笑顔を向けると、
棗も同じように笑顔を返してくれる。
チンッ!
話の区切りの良いところでちょうど
エレベーターが到着。
『んじゃ、ふたりとも頑張って♪』
ヒラヒラと手を振りながら、
棗と旭くんは足早に社用車の方へ
歩いて行く。