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私の可愛い変態ペット
第2章 下僕転校生
「さぁ、今日はこの辺にしようか」
千草先輩の声に一同が「はい」と答えた。
今日の部活はここまでみたいだ。
私たちもここでおいとましよう。
「白川、次行くよ」
「はい」
一体これはどの白川の声なのか?
あんまりコロコロと人格が変わるもので、一体本当の白川がどれなのかわからなくなる。
「それじゃぁ、おじゃましました…」
退室しようと振り返って驚いた。
「えっ…」
至上演劇部の面々がそれぞれに帰り支度をはじめているのだが、馨先輩が男子の制服を着込んでいるのが見える。
「あの、馨先輩って男性ですか?」
「あぁ…そう、一応生物学上はオスだよ」
見かけに騙された…。
てっきり女性だと思っていた。
名前も馨(かおる)だし、大輪の白薔薇のTシャツが可愛い顔にお似合いだった。
それに何より、さっき演じていた役が女性役だったから。
女性の私でも羨むくらいの可愛さを持ちながら、まさか男子生徒だったなんて…。
うぅっ…、なんか負けた気がする。
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