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私の可愛い変態ペット
第2章 下僕転校生
「もしかしてはじめから期待して来たんじゃないですか?」
「…!?」
弾かれるように明日香先生が飛び退いた。
「何を言っているのっ!!きょっ、教師をからかうんじゃないわよっ!!」
怒りと羞恥の複雑な表情で叫ぶ。
「今日の事、ただじゃ済まないわよっ!!」
捨て台詞を吐いて明日香先生は走り去った。
廊下に小走りの足音だけが響く。
「あらら…、恥ずかしがっちゃって…」
「あれは口封じしておかないと、有ること無いこと言いふらして厄介になりそうだね」
馨先輩がめんどくさそうに天井を見上げながら言った。
「そう…、『口封じ』…ね?」
結託したように千草先輩と馨先輩が顔を見合わせて笑う。
透けて見えていた腹黒がもはや最前面に押し出されていて怖い。
口封じだなんて穏やかじゃない。
一刻も早くこの不穏な部室から脱出するべきだ。
そして私はひとつ決意した。
白川をこの部に入部させては駄目だ。
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