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私の可愛い変態ペット
第4章 抗争演劇部
「…おはよう」
あんまりナチュラルに挨拶をしてくるのでうっかり返してしまった。
「俺の事覚えてる?」
「…え…うん。八頭くんでしょ?」
アシメの髪とメッシュ。
これまたジャラジャラついた穴だらけの耳。
一目で忘れられそうにない見た目だ。
「そうそう、八頭!!今日はちょっとお願いがあってきました~」
八頭くんはいきなりガバッと肩を組んで私を引き寄せる。
そして耳元で囁いた。
「誘拐を手伝って欲しいんだ~」
「はぁっ?」
いきなり大きな声をあげた私に驚いて八頭くんが慌てて人差し指を口の前に当てている。
「しぃぃ~、声が大きい!!」
もう、次から次へと何なんだ。
白川を筆頭としてうちの学校は変な奴ばっかりか…?
「女子高生を一人家から連れ出せれば良いんだよ~」
「なんで私が?」
昨日今日会ったばかりでよく「誘拐を手伝って」だなんてお願いが出来たものだな。
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