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私の可愛い変態ペット
第4章 抗争演劇部
「だって日下部さん奏恵と同じクラスでしょ?手伝ってよぉ~」
…?
奏恵って、八頭くんと同じ至上演劇部の日向奏恵?
日向さん同じクラスだっけ…?
「あ、今同じクラスにそんな子いたっけって思ったでしょう?いるよ~。奏恵の特技は気配を消す事だからぁ」
あんなに美人なのに、同じクラスならばクラスの男子が騒いでも良いくらいだろうに。
そんなにも徹底的に気配を消せるというのだろうか?
学級委員のこの私の目にさえ止まらないくらいに?
…ありえない。
どんな特殊能力だ。
「ってか、日向さんと八頭くん仲が良いんじゃないの?」
「奏恵とは幼馴染~。でも奏恵の親と俺の相性最悪。迎えに行っても追い返される~」
確かに、こんなヘヴィーな格好の男が娘と一緒にいたら、親としては気が気ではないだろう。
よりにもよって日向さんはいかにも箱入り娘といった風だ。
着物の着付けも出来ずに八頭くんに任せっきりにするくらい。
その両親がどれだけ過保護でお堅い人物なのか容易に想像できる。
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