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私の可愛い変態ペット
第4章 抗争演劇部
「ホントに呼びに行くだけだからね…」
「おぉぉぉ!!ありがと~」
小躍りしながら喜ぶ八頭くん。
なんというか……、良く言えば正直。
悪く言えば感情だだ漏れの阿呆というか…。
白川とはまた全然違った意味で子犬みたいだ。
「今、着替えて来る。ちょっと待ってて…」
「おうっ、待ってるからな~!!」
ぶんぶん手を振ってはしゃいでいる。
なんて不思議な奴だ。
昨日会ったばかりの私にこんな事持ちかけて、断られたらどうするつもりだったんだ。
それどころか、もし私が悪い奴だったら不法侵入の事を誰かに告げ口していたかも知れないのに。
いや、違うか。
良い奴だからこそあえて告げ口するのか?
まぁ、どっちだっていいや。
どの道今日は協力するんだから共犯なんだし。
そもそも学級委員だって、自分改革の優等生アピールのためになったんだ。
過去の自分とは全く別の自分になって、過去の自分と決別するために。
そのせいでこうやって面倒事に巻き込まれている。
学級委員がこんなにも大変な役職とは思わなかった。
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