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私の可愛い変態ペット
第4章 抗争演劇部
そんな事を考えながら歩いているうちに自室についた。
部屋の扉が開けっ放しになっている。
どれだけ慌てて出ていったんだ私は…。
「不覚…」
…へっ?
声を聞いて部屋の中を覗いた私はゾッとした。
「あんなメッシュアシメ野郎に先を越されるとは…」
制服姿の白川がいる。
「僕が朝一番にお迎えに上がるはずだったのに…。そして優しいキスで柚子葉様を揺り起こす手筈だったのに…」
悔しそうな声とは裏腹に、私のお気に入りの白ウサギのぬいぐるみを腕に抱えて顔がデレている。
「なんであんたがここにいるのよ!?」
私は飛び込むように部屋に滑り込むと勢いよく扉を閉めた。
「あ、おはようございます。柚子葉様」
眼鏡をくぃと上げながら何事も無いように白川が挨拶してくる。
『住居侵入罪』
ついさっき八頭くんに浴びせたかった言葉がもう一度脳裏に飛来した。
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