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私の可愛い変態ペット
第4章 抗争演劇部
顔を舐めるだって?
……前言撤回。
やっぱりコイツただの変態だ。
「舐めて良いわけあるかケダモノー!!」
あらん限りの力で暴れる。
「獣って…だって、犬ですから…、舐めて愛情表現しているんですよ?」
「アンタは人間でしょうが!!」
私のその一言に「えぇっ…」と小さく呻いてしょぼくれたと思っていたら、次の瞬間、突然思いついた様に白川の顔が晴れた。
「つまり、人間の男性としての求愛をしてみせろと言うわけですね…?」
言葉とほぼ同時に私の身体に白川の身体が重なる。
重みと、温かさと、強く私を抱き締める圧迫感に一瞬頭が真っ白になった。
「喜んで……」
おぉぉぉぉ、潰されるぅ…。
胸板が厚い。
彼はやっぱり男性なんだ。
ぴったりと密着してしまった事で、改めてクラスメイトの転校生としてではなく男性として白川を見る。
すごく優しく丁寧に私の事を扱ってくれているとわかる。
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