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私の可愛い変態ペット
第4章 抗争演劇部
ふんわりとシャンプーの香りがした。
私の使っているものの香りじゃないということは、きっと白川のだ。
動けないくらいに強く抱きしめられて息苦しいのに、少しだけ心地よいと思ってしまっている自分がいて、なんだかそれが悔しい。
温かい。
トクントクンと心臓の音がする。
白川でも緊張なんてするんだろうか?
鼓動が大きく大きく感じる。
「愛しています…」
私の耳元で囁くような声。
好きだとか愛してるとか、よくもそんな小恥ずかしい事を平然と言う…。
「…っ、やめ…てよ……」
私の顔が火照っているのを感じる。
きっと真っ赤になっているんじゃないだろうか?
私を抱きしめている力が弛んだと思ったら、白川は片手で私の髪をそっと撫でた。
「…もう放しませんよ。貴女は僕だけのものです」
そのまま彼の手が滑るように鎖骨をくすぐった。
「ひやぁっ…」
思わず裏返った変な声が出てしまう。
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