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私の可愛い変態ペット
第4章 抗争演劇部
「至上演劇部発足への障害は少ない方がいいよねぇ…」
ニヤリと馨の口元に笑みが漏れた。
……何か企んでいる時の顔だ。
それからおもむろにスマートフォンを取り出すと、どこかへ連絡を入れる。
部屋にいる生徒たちは何気ないようにしながら、皆、その電話に神経を集中させていた。
どこに電話しているのか知りたい。
なんなら姫の意図をくみ取って役に立ち、褒められたい。
そんな魂胆だ。
「ーーそう、じゃあよろしくね」
馨が電話を終えると、恭しく学校鞄が運ばれて来た。
「ありがと」
受け取ると馨は自室を後にした。
面白くなってきた。
内心とてもワクワクしている。
退屈や面倒はゴメンだけど、面白い優秀なオモチャなら大歓迎だ。
楽しませろよ、白川透……。
またひとつニヤリと笑みながら馨は学校へと歩き出した。
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